忍者ブログ
スペイン政府公認 在スペイン日本人通訳協会
[80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87] [88]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ロマネスクの教会というのは実につつましい。頬ずりしたくなるほどの愛くるしさがある。何故だろう
やはり他の様式と比較するからだろう。ゴシックは威圧的で他を無理やり服従させ、嫌悪感を培養してしまう。バブル時の濡れ手で粟の不動産屋のオヤジ然としている。成金そのものである。。バロックはその派手さが厚化粧の老婆を連想させる。ネオ クラッシクはあまり美人でもないのにツンとしたブリッ娘をぶり思わせる。丘の上にひっそりと静かに余生を送っているかのようなセプルベドラのサンサルバドール教会、こういう少し曇ったような天気が似合う好感の持てる建物である。ゴルド
PR


 食材豊かなスペインの中でも味の最高峰に位置するのが生ハムだろう。口の中でとろけるというのは正にこのことだろう。生ハム専門店に行くと安いのから高いのまでピンからキリまである。その値段差約20倍、実に層の厚い食材である。その差はどこから来るのか、基本的には豚の種類が違う。スペイン原産の豚[cerdo iberico]を樫の木畑で野放しで、自由に育てるのと普通の白豚を豚小屋で育てたのとの差が一番大きい。つまり原材料が最初から違っている。また野放しで育てるという環境も大事だ。ストレスが溜まると味も違ってくるようだ。チキンと同じだ。また生ハム醸成の過程も風土、気候によって随分と違ってくる。また一度包丁を入れたら時間とともにその旨みも失せてくるからその場で食べきるのが一番いいのだが、平均7キロほどもある生ハムを食べきるとなると結婚式とかいった人が集まる祝い事のときに限られてしまう。マラガの避暑客で賑わうホテルの朝食に生ハムも置いてあったがこれが今まで食べた中で一番まずかった。外人がほとんどの巨大ホテルである。前の日から用意するのはしょうがないにしてもラップぐらいかけておいたらまだ救われると思うのだが干し肉になっていた。どうせ相手は何もわかってない外人だと言うホテル側の無神経さが見えてしまった gordo
 緑と山の空気を求めて、グレドス山系へ、午前中はPlata FormaからLaguna Grande までの石ころの山道を少し歩く、昼食はグレドスのパラドール、昼食はopcion で48ユーロ、殆どが昼食つき、さすが値段も良いだけに、量だけではなく、質も良し、トレドのパラドールのentretenimiento とは雲泥に差、メインがCordero....ワインもかなり飲んでしまった、昼食後、いよいよローマ街道の散策、Puerto del Picos から Cuevas del valleまでの下り坂、上から眺めた分には、道は平らに見えた、でも実際は大きな石ころの道、パンフレットでは40分と書いてあったが、自身のない人はバスに残り、約3分の2が参加。。実際はかなり大変でちょっと油断したら、捻挫か転ぶかで、膝にブレーキかけながら、緊張の連続、健脚の人で1時間20分、私は1時間30分、勿論、街道まで、そこから、バスまで、ビュンビュン車を飛ばしている街道を車に跳ねられないよう歩く、バスまで到着したら、かなり人数が足りない、どうも落伍者が出たみたい、添乗員、救出に出かける、1時間は待ったと思う、落伍者と添乗員の姿が現れた、最初からバスに残った連中は3時間近く待った訳だから、当然、バスのなかは苦情のざわめきが聞こえる、マイクを取った添乗員はニコニコしながら、Tranquilo の一言、でもバスのざわめきは消えた、途中、30分のトイレ休憩、その後、渋滞にあいマドリッドに着いたのは夜の11時ごろ、最後に添乗員はニコニコ顔でAdios...の一言。。私は感心してしまった、正直、だれも悪い訳じゃないのだから、誰が謝ることもないのだけれど、これが日本人相手だったら、こんなわけにはいかなかっただろう。この周辺はCabra Hispanicaがいるので有名なのだけれど、誰も見なかったという、そして、このローマ街道は18世紀からは、Cañada Real のルートとして使われていたみたい。翌日は筋肉痛、でも夜はちゃんとサルサを踊ってきました。米
>

 Gaudiの作品もうひとつ

 なんと荒涼とした景色が永遠と続くのであろうか,そんな印象を長い間持っていた。今から30年ほど前ヒッチハイクで新婚旅行に出かけた二日目、なかなか車が捕まらないし、雨もパラついてきたので仕方ない今日はここに泊るかと決めたのがアストルガだった。町の名前も存在も知らなかった。散歩していて偶然この司教館に出くわした時は言葉を失った。何だ、何だ、これは、丸でGaudiじゃないか。古びた板に直接書かれた説明書を見るとやはりGaudi作と書いてある。うらびれたロマネスクの教会だけが、この荒涼、索漠としたCastillaの大地に存在感と、か細い生命力を与えていると、勝手に思っていただけに。期待を裏切られたような、逆にとんでもない財宝を見つけたようなおかしな気分だった。今回30年ぶりに訪れて町の変貌ぶりには驚いた。近代的な建物も多くできていたし、活気もあった。派手な色の観光バスと派手な服装の観光客が多かったせいだろう。30年前観光客らしきものは一人としてみなかった。それどころか人の動きのない死んだような町だった。ロバに農機具を積んだ農夫をなぜか思い出すし、それが私のアストルガのイメージなっていたのかも知れん。  gordo
 Gaudiの作品というのは実に幻想的なのが多い。幼い時の童話の世界にいとも簡単に導いてくれる。俗化された大人たちを穢れなき純朴な子供の世界に一時的にしろ戻してくれる不思議な魔力を持っているような気がする。彼の作品はバルセロナの集中しているが他のところにも数は少ないがある。



サンタンデール県コミージャスにあるcapricho館 ゴルド


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
A.I.N. スペイン政府公認 在スペイン日本人通訳協会
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
カウンター